最近では自宅でシーシャを吸う人も増えていますが、機材を購入したものの、いまいちやり方がわからないという人は多いでしょう。
シーシャの作り方は非常に難しく、自宅では専門店ほど味や煙が出ないということも少なくありません。 自宅でも上手にシーシャを楽しみたい人に向けて、この記事では自宅シーシャの簡単なやり方をご紹介します。ぜひ参考にして、自宅シーシャのレベルアップを図りましょう。
自宅シーシャを始めるために必要なものは?
自宅でシーシャを吸いたいなら、必要な機材を揃えなければなりません。シーシャを吸うために必要な機材は、次の通りです。
- パイプ
- ホース
- ハンドル
- ボウル
- 炭
- 電熱器
- フレーバー
- アルミホイル
- ヒートマネジメントシステム
必要なものは結構多いですね。ひとつずつ、どのようなものなのか見ていきましょう。
パイプ
シーシャを吸うのに欠かせない、シーシャ本体であるパイプ。シーシャのパイプは上部のステムと下部のボトル(ベース)にわけられますが、基本的にはセットで販売していることが多いです。
パイプはシーシャ系の通販サイトで購入が可能であり、国内のサイトもたくさんあります。また、お店によっては物販でパイプを取り扱っていることもあるため、お近くの店舗で用意がないかチェックしてみましょう。
パイプを購入すると、本体に加えてホースやハンドル、ボウルなどは付属品としてついている場合が多いです。もし付属ではない場合は、別途購入する必要があります。
ホース
ホースやボウルにはさまざまな種類があります。太くて大きい布製のものやシリコン製のもの、布製でも細くて軽いものなど、特徴はさまざまです。
自宅にあって便利なのは、洗浄可能な布製のものです。パイプとセットになっているホースは中に針金が入っていて、洗浄すると錆びてしまう場合もあるため、ホースは別途購入してもよいかもしれません。
ボウル
ボウルにもさまざまな種類があり、特徴が異なるだけではなく、大きさも違います。あまりにも大きいボウルだと、1回で使用するフレーバーの量が多くなってしまいます。
また、小さすぎるものだと、フレーバーを詰められる量が少なくなり、長く吸えなかったり、フレーバーと炭の火の距離が近くなってしまうため、熱管理がシビアになったりすることも多いです。
種類によっては初心者には不向きなボウルもあるため、セットでついているものは使わずに、別途購入しておくことがおすすめです。
ボウルによる違いを知っておくと、自宅でのシーシャがより楽しくなります。
炭
炭はシーシャ用のココナッツ整形のものがあり、シーシャ屋さんやネットで購入可能です。シーシャ用の炭には、長方形のフラットタイプと四角形のキューブタイプがありますが、初心者の方はフラットタイプがおすすめです。
フラットとキューブを比較すると、キューブ炭はフラット炭の約2倍の大きさがあります。キューブ炭は大きい分燃焼時間も長くて炭の交換頻度が少なくなりますが、火力が高いため、フレーバーを焦がしやすいです。
シーシャはフレーバーが焦げると味がしなくなってしまうため、熱管理を楽に行うためにも、最初はフラット炭を購入するのがおすすめです。
電熱器
炭を焼く機材として必要なのが、電熱器です。 ガスコンロに網を置いても炭を焼くことはできますが、炭の中までしっかり火が通らず、一酸化炭素が多く発生してしまうこともあります。
電熱器ならじっくりと火を通すことができるため、炭が生焼けのまま使用するという事態を防ぎやすいです。
フレーバー
フレーバーは必須アイテムであり、これがないとシーシャは吸えません。最近では物販でフレーバーを取り扱っているお店も多いため、お近くのシーシャ屋さんで販売していない確認してみるとよいでしょう。
また、シーシャ専門の通販サイトではフレーバーを販売しているため、こちらで購入しても構いません。販売しているサイトによって、取り扱っているメーカーは異なるため、複数のサイトで比較し、自分に合ったメーカーのフレーバーを探してみましょう。
なお、フレーバーの価格は法律で一律に定められているため、購入場所によって安くなる、高くなるということはありません。どこで買っても同じですが、ネットで購入すると送料が上乗せされるため、店舗で購入するよりも、送料分だけコストが高くなることは覚えておきましょう。
アルミホイル
使用するボウルによっては、アルミホイルが不要なこともありますが、基本的には必要です。アルミホイルはコンビニやスーパーなどで売られているもので構いません。
また、アルミホイルにこだわりたい人は、業務用のスーパーなどで探してみてもよいでしょう。アルミホイルのパッケージを見ると、マイクロメートル(㎛)という表記があり、これはアルミの分厚さを示しています。
コンビニやスーパーなどで売られているものは、10~11マイクロメートルのものが多いですが、業務用のスーパーなら20~40マイクロメートルのものが販売されていることもあります。
アルミが分厚くなるほど、フレーバーと炭の距離を離すことができるため、柔らかく熱を通すことが可能です。ただし、分厚すぎると完成までに時間がかかってしまうため、基本的には10~11マイクロメートルのものを選ぶと間違いありません。
自宅シーシャにも慣れて、もっとこだわって作ってみたいという人は、より分厚いマイクロメートルのアルミを購入して試してみるとよいでしょう。
ヒートマネジメントシステム
自宅シーシャのハードルを下げるには、熱管理をするためのヒートマネジメントシステムを購入しておくことがおすすめです。
ヒートマネジメントシステムにはさまざまな種類があり、ものによって使えるボウル、使えないボウルがあります。どれがよいかは、通っているシーシャ屋さんに相談して、おすすめを聞いてみるとよいでしょう。
また、ヒートマネジメントがなくてもシーシャを作ることは可能です。ただし、ヒートマネジメントシステムなしの場合は、アルミを張ったボウルの上に直接炭を置く、直置きというやり方になります。
直置きは高火力でフレーバーを熱するため、濃い味を出しやすく、本場中東ではこの作り方が一般的です。しかし、初心者にとっては熱管理が非常に難しく、最初から最後まで焦げた味しかしないということも少なくありません。
直置きでの作り方は上級者向けであるため、初心者の方はヒートマネジメントシステムを購入しておいたほうが無難でしょう。
自宅シーシャのやり方
必要な機材が揃ったなら、早速シーシャを作ってみましょう。シーシャの作り方は使用するボウルやヒートマネジメントシステムによって異なります。
そのため、画一的な作り方はありませんが、基本となるやり方を覚えておくと、どの機材にも対応しやすくなります。
炭を焼く
シーシャはフレーバーを炭で温めて、味を煙を出していきます。電熱器をつけた直後はまだ石膏が温まっていないため、炭が焼けるまでに10分ほど時間がかかります。
炭を焼いている間にその他の準備ができるため、最初に炭を焼いてから他の準備に取りかかりましょう。また、炭はフラット型の炭なら3個、キューブ型なら3個焼いて、1個を半分に割り、2個半で使用するとよいでしょう。
フレーバーを詰める
炭を焼いている間に、ボウルにフレーバーを詰めていきましょう。使用するボウルによってどれくらいの分量を入れるかは異なりますが、10g前後が目安です。
一度10gを入れてみて、ボウルからはみ出すようなら少し減らしましょう。 視覚的な目安としては、アルミホイルを張ったときにフレーバーがアルミに当たらない高さです。フレーバーがアルミに当たると、その部分だけ焦げやすくなってしまうため、高く詰めすぎないように注意しましょう。
また、フレーバーを盛る際には、上から押さえずに、ふわっと盛ります。上からぎゅっと押さえてしまうと、空気の通り道がふさがってしまい、味が出づらくなるため、ふんわり盛ることを心がけましょう。
真ん中に穴が開いていて、その外周にフレーバーを盛るドーナツ状のボウルはファンネルボウルと呼び、真ん中の穴にアルミホイルで架け橋を作っておきます。
棒状のものが穴の上に置いてあれば、細かい形は問題ありません。これがないと、アルミが真ん中の穴にくっついてしまい、吸えなくなってしまうため、必ず穴にアルミの棒をかけておきましょう。
アルミを張って穴をあける
フレーバーを詰めたボウルは、アルミを張って穴をあけます。穴はつまようじやアイスピック、安全ピンなど先の細いもので外周2周ほど細かくあけましょう。
←イメージはこんな感じです。
ボウルを裏から吸ってみて、抵抗が強いと感じるなら、さらに穴の数を増やします。穴は多すぎても少なすぎても吸いづらくなってしまうため、こまめに確認して最適な数であけましょう。
ボトルに水を入れる
ハンドルやボウルを挿す筒状の部分がステム、下の瓶の部分がボトルです。シーシャを吸うにはボトルに水を入れる必要があるため、ステムを外して水道から水を入れましょう。
水の量はステムの先端が水に浸かり、そこから指1から2本分が目安です。細かい部分はパイプによる個体差や個人の好みがあるため、抵抗が少ないほうがよい人は水を少なめに、抵抗が強いほうがすきなら水を少し多めに入れておきましょう。
蒸らしと吸い出し
炭が焼けたなら、ボウルの上にヒートマネジメントシステムをセットして、炭を乗せます。フラット炭の場合は、炭を縦置きすると火力が低く、横に平置きすると火力が高くなります。 まずは3つ縦置きにして5分ほど放置してから、一度吸ってみましょう。
このとき煙が薄いようなら、炭をもう1つ平置きにして、1分から2分ほど待ちます。 再度吸ってみて、ある程度煙が出てきたなら、炭を縦置きにして火力を安定させましょう。何度か吸って煙が十分に出たなら、3個ある炭を2個に減らして吸い始めます。
なお、3個でも火力が問題なく安定しているなら、3個のまま吸い続けても構いません。基本的な作り方は味が乗ってきたら炭を減らして火力を安定させますが、使用するヒートマネジメントシステムやボウルによっては、3個のままで問題ないケースもあります。
炭の交換
シーシャを吸っていて煙が薄くなってきたなら、追加で炭を焼きます。焼けた炭をヒートマネジメントシステムに入れ、残っている炭で火力を調整しましょう。
炭を追加すると火力が高すぎて吸いづらくなったり、喉がイガイガしたりする場合は、先ほどまで使っていた炭を立てて火力を落としたり、炭を抜いたりして対処します。
機材の洗浄
吸い終わったシーシャは炭を下ろして、片付けをします。炭は耐熱容器に入れて密閉すると自然に鎮火しますが、もし容器がない場合は、水につけて消火しても構いません。 このとき、ヒートマネジメントシステムまで水につけてしまうと、錆びる可能性があるため、炭のみを外して消火しましょう。
吸い終わったシーシャはボウルを開封して中のフレーバーを捨て、水につけて冷まします。この間にステムとボトルを分解して、それぞれを洗っていきましょう。 ステムは専用のブラシがあるなら上から通して水通しをしますが、ブラシがない場合は水通しだけで構いません。
ボトルは中にある水を捨て、水を入れてシャカシャカ振って洗いましょう。 洗剤を使用する必要はなく、水洗いだけで大丈夫です。
ボウルは冷めたなら金たわしなどでこすって、フレーバーの残りかすがつかないように水洗いします。ハンドルはスポンジに食器用洗剤を付けて、泡をしっかり洗い流しておきましょう。
自宅シーシャのやり方はたくさんある
ひとくちにシーシャを作るといっても、そのやり方は実に多彩です。やり方は使用するヒートマネジメントシステムとボウルによって異なるので、一概にこれといった決まりはありません。
つまり、自分の中で最適な味を出すには、フレーバーの盛り方や温度管理を試行錯誤していく必要があります。誰しも最初から美味しく作ることは難しいので、数をこなして経験値を貯め、ゆっくり自宅シーシャをレベルアップさせていきましょう。
もし自宅でのシーシャの作り方に不明点がある場合は、当店Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店にてご気軽にご相談ください。お店で美味しいシーシャを吸いながら、自宅シーシャについてのアドバイスもできる限りさせていただきます。
お店は御堂筋線の心斎橋駅から徒歩5分ほどの、南船場エリアです。心斎橋や堀江からすぐですので、お近くにお立ち寄りの際は、ご来店をお待ちしております。
なお、シーシャについての豆知識は、店主のTwitterで発信しております。
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