自宅でシーシャを作っている人の中には、家ではお店ほど味が濃くならないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。シーシャはフレーバーさえよければ、美味しく吸えるとは限らず、美味しく吸うためには作り手の技術が必要です。
シーシャの味を濃くするには、何度も練習して自身の技術の向上を目指さなければなりません。今回はシーシャの味を濃くするにはどのような方法があるのか、作り方や練習方法、少しトリッキーな技などもご紹介します。
シーシャの味を濃くするには
シーシャの味を濃くするための大前提として、フレーバーの温度を高くすることがあげられます。フレーバーが熱され、しっかりと火が回るほど味を引き出すことができ、爆煙で濃厚な味わいを楽しむことができます。
しかし、ただ単純に温度を上げていれば、それだけで美味しい味になるとは限りません。どの温度まで引き上げるのか、そのポイントを把握することが大切です。
温度を上げすぎると焦げる
シーシャのフレーバーはたばこの葉っぱを洗って、香料やグリセリンを付けたものです。そのため、紙巻きたばこの葉っぱと比べると水分量が多くしっとりしていますが、温度を上げすぎると当然焦げてしまいます。
シーシャのフレーバーは焦げると喉がイガイガするだけではなく、味も飛んでしまいます。味を濃くするには温度の上昇が必須ではありますが、上げすぎると焦げ味がしたり、味持ちが悪くなったりすることは覚えておきましょう。
ポイントは焦げるぎりぎりを狙う
焦げ味や味飛びをなくし、シーシャの味を濃くするには、焦げるぎりぎりのラインを狙って温度を調整する必要があります。シーシャは焦げる寸前が一番煙が出るため、この煙の量や喉へのキック感、味の強さなどを覚えておく必要があります。
焦げる寸前まで温度を引き上げ、そこから徐々に温度を落として一定の温度帯をキープすることで、自宅でもお店と同じ濃厚な味わいのシーシャを吸うことができます。
温度が上がり切っていないとどうなるのか
シーシャを美味しくするには一定程度まで温度を引き上げることが大切ですが、逆に低い温度でキープするとどうなるのでしょうか。これはフレーバーによっても異なりますが、低温度帯だと基本的に煙がほとんど出ず、味もしない状態になってしまいます。
特定メーカーのフレーバーは、低温度帯のほうが吸いづらい場合もあり、味も煙も全然出ないのに吸うと喉が痛いという状態に陥ってしまうこともあるでしょう。
また、低い温度で吸い始めてしまうと、味持ちが悪くなったり、徐々に温度を高めても、フレーバー本来の味を、最大限に引き出せず、薄味のシーシャになってしまうことも多いです。
シーシャのフレーバーはたばこの葉っぱを原料としています。そのため、炭を乗せてから時間が経過するごとにフレーバーの燃焼が進み、どうしても味やけむりは薄くなります。味を濃く出すには、最初の時点でいかに最高値を引き出せるかが肝心といえるでしょう。
シーシャの味を濃くする方法
実際にシーシャの味を濃くするには、どのような方法があるのか、この点を知っていきましょう。シーシャの味を濃くするには、作り手の技術も重要ですが、それ以外にも使用する器材も多少関係します。
作り方はもちろん、器材によってどのような違いが生まれるのかも知り、家でのシーシャのレベルをさらに引き上げましょう。
温度を上げて落とす
シーシャの基本の作り方は、温度をマックスまで引き上げてから落とすという工程を踏みます。上述したように、温度を引き上げるほど味も煙も濃くなりますが、一定以上に温度を上げてしまうと、焦げたり、味が飛んだりします。
そのため、焦げるぎりぎりのラインまで温度を引き上げて、それ以上温度が上がりすぎないように熱量を調整して、温度帯をキープしなければなりません。
使用する器材によって最初に使う炭の個数は異なりますが、基本的にはフラット炭3つでシーシャを立ち上げることは可能です。
炭を3個乗せた状態で温度を引き上げ、味も煙も十分に出たラインで1個抜き、火力を落としてキープするのが基本のやり方となります。
温度を上げる方法は?
シーシャのフレーバーに熱を入れて全体の温度を上げる方法は、蒸らす時間を設けることが基本となります。ヒートマネジメントシステムを使用している場合は、炭を乗せてから数分放置して蒸らします。
炭を乗せてすぐに吸っても、フレーバーに熱が入っていないため、まったく煙は出ません。そのため、ある程度時間を置き、熱が馴染んだ状態から吸い始めることが大切です。
炭を乗せた直後から連続で吸ってしまうと、なかなか温度が上昇せず、必要な温度まで伸びきらないことも多いです。また、吸い過ぎると味が薄くなってしまうため、吸う回数を減らして完成を目指すことが基本と考えましょう。
蒸らしの時間は使用するヒートマネジメントシステムや環境によって異なりますが、最低5分程度は放置で構いません。炭を乗せてから5分経過したら一度吸ってみて、そのときにまだ味も煙もあまり出ていないなら、さらに数分放置して吸いましょう。
吸ってまで完成していない→放置して温度の上昇を待つ→吸うというサイクルを繰り返しながら、フレーバーの味が最大限引き出されているポイントを探ります。
陶器のボウルを使う
シーシャのフレーバーを詰めるボウルは、大きく3つの種類にわけられます。
- 陶器
- シリコン
- クレイ(素焼きの粘土)
上記のうち、温度の上昇が速いのが陶器のボウルです。シリコンやクレイは温度の上昇が緩やかであり、慣れていないとフレーバーのポテンシャルを引き出す火力まで引き上げられないことも少なくありません。
使用しているのがシリコンやクレイのボウルであるなら、陶器のボウルを購入してそちらを試してみることもおすすめです。
ただし、温度上昇が緩やかだからといって、シリコンやクレイのボウルが悪いわけではありません。シリコンはじっくりと温度を上げられるため、柔らかい喉通りで爆煙のシーシャを作ることができますし、クレイのボウルは昔ながらのスタイルで、炭を直接アルミホイルの上に乗せて吸う直置きの作り方に適しています。
それぞれ長所と短所がありますが、自宅でのシーシャで素早く必要な温度まで高めたい場合は、まずは陶器のボウルを使用してみるとよいでしょう。
ボトルにジュースやお酒を入れる
少し変わった方法で味を濃くするなら、ボトルに水ではなくジュースやお酒を入れて吸う方法があげられます。ボトル部分を水以外の液体にすることで、ベースの味を引き出すことができ、いつもとは違ったベクトルで、味を濃くすることができます。
ただし、お酒を入れる場合は、ボトルいっぱいに入れるときつくて吸えなかったり、気分が悪くなってしまったりする可能性があります。そのため、お酒を入れるなら水で割り、吸いやすい状態で試してみることがおすすめです。
また、ジュースを入れる場合は、果汁100%のものを使用しましょう。100%ジュース以外だと、入れてもあまり味に影響を及ぼさない場合があります。しっかり味を濃くしたいなら、100%のものを選んで使用することが大切です。
シーシャジュースを使う
より濃厚な味わいを楽しみたいなら、ボトルに数滴シーシャジュースを入れるという方法もあります。シーシャジュースは、シーシャ用に開発された味をブーストしてくれる液体です。
ボトルに数滴垂らすだけでさまざまな味を楽しむことができ、フレーバーと違って燃えつきることがないため、長時間味を濃くしたシーシャを楽しむことができます。
シーシャジュースにはフルーツだけではなく、ヨーグルトやさくらといった変わり種のフレーバーもあるため、さまざまな味のシーシャを再現したい人にもおすすめです。
参考:SHISHA JUICE
シーシャの味を濃くするには練習が必要
シーシャの味を濃くするには、何度も練習してフレーバーのポテンシャルが最大限に引き出された、マックスの味を覚える必要があります。味が濃い=温度が高い状態であるため、多少きつい部分が吸えなければならないという条件も付きます。
喉の強さは個人差がありますが、何本もシーシャを作っていると、上限値は上がるため、とにかく反復練習して慣れることが大切です。
最大限引き出されたフレーバーの味を知るには、シーシャ専門店で体験するのが一番です。当店、Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店では、初心者から上級者まで満足できる1本を、お客様ひとりひとりに合わせてお作りしております。
家シーシャに関する相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお越しくださいませ。お店は御堂筋線心斎橋駅の3番出口から徒歩5分ほどで、本町からもすぐの立地となっております。
なお、シーシャについての豆知識は、店主のTwitterで発信しておりますので、さらに詳しく知りたい方は、こちらもご参考くださいませ。
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