忙しい日々から解放されて、少しばかりの息抜き。大人のチルタイムとして、シーシャは人気の嗜好品です。シーシャを吸うときばかりは嫌なことを忘れてゆっくり楽しむことができますが、いったい何分吸えるのか気になる人は多いでしょう。
シーシャはフレーバーを炭で熱して作っているため、時間の経過によって少しずつフレーバーは燃えていきます。吸っていれば終わりの来るものですので、何分くらい吸えるものなのかを知っておきましょう。
シーシャが吸えるのは1時間半から2時間程度
楽しいシーシャタイムは、吸い始めてからおおよそ1時間半から2時間程度で終わります。ただし、シーシャの持ち時間は必ずしも一定ではなく、使用するフレーバーの量や炭の熱量、吸い方などによって変動します。
1時間半から2時間は10gの目安
シーシャタイムが1時間半から2時間程度というのは、フレーバーを10g使用した場合の目安です。お店によってフレーバーの量は違いますが、おおよそ10g前後であることが多いです。
そのため、シーシャを吸える時間は1時間半から2時間程度と考えましょう。短い映画なら、ちょうど1本が終わるくらいの時間ですね。
g数が多い=長く吸えるとは限らない
シーシャの持ち時間はフレーバーの量によって変わりますが、単純にg数を増やしたからといって、長く吸い続けられるとは限りません。フレーバーの量が増えると、フレーバーの密度が高くなりやすく、全体にきれいに熱を通すのが難しくなります。
上手に吸えていると全体に熱を回しながら、ボウルの底にあるフレーバーにも熱を通すことができますが、吸うのが弱すぎたり、反対に強すぎたりすると、表面ばかりに火が入ってしまいます。
フレーバーの表面に熱が入りすぎると、その部分が焦げてしまい、味が出なくなるだけではなく、上部が焦げて固まることで、底に熱が入らなくなることがほとんどです。つまり、表面だけが焦げて、底にあるフレーバーは生焼けのまま残ってしまい、味が出なくなってしまうということです。
ボウルの大きさや形状によって盛るフレーバーには適正量があり、これをあえて超える詰め方をオーバーパックと呼びます。オーバーパックをすることで、通常よりも濃く強く味を出すことが可能ですが、味を長持ちさせられるかは、吸い手に依存することは覚えておきましょう。
もちろん、フレーバーが少なすぎると燃焼時間が短くなるため、味持ちは悪くなります。一定時間で美味しく楽しむには、フレーバーの量は多すぎても少なすぎてもよくありません。
吸い方によっても依存する
シーシャの持ち時間は吸い方による影響が大きく、吸い方によってはもっと短い時間で終わることもあります。たとえば、休みなく連続で吸ったり、強く吸い過ぎたりすると、フレーバーに熱が加わりすぎて、すぐに味が飛んでしまいます。
シーシャは作り手の技術も重要ですが、美味しい時間を長持ちさせるには吸い手の技量も問われます。美味しいシーシャは作り手と吸い手の共同作業によって実現するため、いつもシーシャが長持ちしないという人は、一度吸い方を改めてみるとよいでしょう。
シーシャはゆったりとした時間を楽しむものなので、焦って吸うのはよくありません。シーシャを一度吸うと、フレーバーに空気が通り、ボウル内部の温度が下がります。そのまま吸い続けると温度が下がった状態になり、味も煙も出づらくなります。
イメージとしては、一度吸ったあとは、ボウル内部に熱が戻るのを待って吸うことが大切です。美味しいからといって連続で吸うと酸欠にもなりやすいですし、安全にシーシャを楽しむためにも、思い出したときに吸うくらいの感覚を持っておくとよいでしょう。
席の時間が決まっている店も多い
お店でシーシャを吸う場合は、シーシャが終わるかどうかだけではなく、一定時間を区切りとして退店を求められることもあります。
混雑時は2時間や3時間のように制限をもうけている店もあるため、事前に確認しておきましょう。また、吸い方によっては2時間以上経過しても、味が残っていることもあります。
しかし、長時間火を入れ続けていると、味は飛んでいきます。吸えば味がする状態でも、美味しいところは終わったという意味で、席の交代をお願いされる場合があることは覚えておきましょう。
シーシャ屋さんにとって、お客様に提供したいのは美味しいシーシャであり、ただ煙が出るだけのものではありません。多少味が残っていたとしても、ピークの味を超えて美味しい部分を出し尽くしてしまったなら、それ以上を提供を続けるのはお店側としては気が引けてしまいます。
シーシャ屋さんにとって、シーシャは煙が出ればOKというものではありません。味と煙がしっかりと出ている状態が、商品として提供されているものですので、味が薄くなってきたら終わりということは覚えておきましょう。
2時間以上シーシャを吸いたいなら
1本のシーシャが終わる時間よりもお店に長くいたいなら、トップ替え(おかわり)をお願いしましょう。シーシャ屋さんではおかわりの制度を用意していることも多く、場合によっては2本目は安くなることもあります。
当店、Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店では、2本目のおかわりについては通常2,500円のところ、1,500円と1,000円引きで提供しております。正直に申し上げますと、安価でのシーシャの提供はビジネス的には厳しいものです。
しかし、おかわりをしたいと思ってくれるほどシーシャを気に入ってくれたり、シーシャが美味しいからもう1本吸いたいという気持ちは、提供する側からしても嬉しい限りです。そのため、おかわりのシーシャは通常よりも安くご提供しております。
ただし、混雑時はおかわりができないこともあるため、長居できるかどうかはお店の状況によって異なります。シーシャ屋さんは少しでも多くの人に美味しいシーシャを吸ってもらいたいと考えているので、混雑状況によっては譲り合いが必要になることは覚えておきましょう。
自宅シーシャで長持ちさせるコツ
シーシャはお店だけではなく、自宅でも吸うことができます。よく「家シーシャだと味が長持ちしない」というお悩みを聞きますが、これは作り方や炭の管理による問題が大きいです。
シーシャを吸うには、フレーバーを必要な温度まで高めて味を出す、吸い出しという作業が必要です。吸い出しで温度を上げてしっかり味が出ていると、その後のメンテナンス次第で味が長持ちします。
温度を上げ切れていないと味が乗り切らず、薄味のままになってしまうので終わるのも早く感じてしまうわけですね。イメージでいえば、お店で提供しているシーシャは100%から120%までフレーバーのポテンシャルを引き出しています。
シーシャはたばこの葉っぱを使用しているため、熱を入れ続けると次第に燃えていき、味も煙も出なくなります。そのため、一定時間で終わるという制限には太刀打ちできないのですが、最初に味のポテンシャルを高く引き出せているほど、味が減ってきた際の目減り分も少なく感じます。
フレーバーの最大値が120%だと仮定して、そこから火を入れ続けて100%、90%、80%、70%と落ちていき、この段階で炭による調整は終了となることが多いです。
もしフレーバーの最大値が80%までしか出せていないとすると、そこから70%、60%、50%、40%と落ちていってしまい、最低値がかなり下がってしまいます。つまり、最大値をいかに高く設定できるかによって、濃い味が長く持つかどうかに影響するといえます。
また、温度を上げすぎるとフレーバーが焦げて味が飛んでしまうため、この点にも注意しなければなりません。マックスのポテンシャルを引き出そうとして温度を過剰に上げてしまうと、フレーバーがすぐに燃えつきてしまいます。
味を最大限に出すには、焦げるぎりぎりのラインを狙って温度を上げ、フレーバーにかかる負担を減らしたうえで、どこまで温度を上げて味を引き出せるかが勝負といえるでしょう。
また、シーシャは吸っていると炭が小さくなって煙が減るため、炭を追加で焼いて交換する必要があります。炭交換のタイミングも重要で、煙が出なくならないうちに炭を追加し、常に一定量の煙を持続させることが、美味しさを長持ちさせる秘訣です。
まったく煙が出なくなった状態で炭を追加しても、味と煙はすぐに戻りません。無理に煙をたくさん出そうとすると、フレーバーに過度な負担がかかってしまうため、味持ちも悪くなります。
煙が少し薄くなった時点で炭を交換し、温度を一定にキープし続けることも、味を長持ちさせるためには重要です。電気コンロなどで炭を焼く場合には、8分から10分程度の時間がかかります。
つまり、煙が薄くなってから炭を焼くのでは遅いため、10分後には煙が薄くなりそうと感じた時点で炭を焼き始め、温度変化の幅をできるだけ小さくすることが、自宅シーシャでの炭交換のポイントです。
シーシャが吸える時間を正しく知ろう
吸い方やフレーバーの量にも依存するシーシャの持ち時間ですが、だいたい1時間半から2時間程度が目安です。
これは美味しい時間が持続する目安であるため、もし自宅で楽しむならフレーバーの量や吸い方をコントロールできるなら、もっと長時間持続させることもできます。
また、お店で長時間楽しみたいなら、複数人で来店した場合は人数分頼むか、味が薄くなってきたならおかわりを頼むことがおすすめです。シーシャは誰かとシェアして楽しむことができますが、1本のシーシャを複数人で吸うと、フレーバーを休める時間が短くなるため、どうしても味持ちは悪くなります。
人によって肺活量や吸える量も異なり、自分が上手に吸えていても、他の人の吸い方次第では味がすぐに飛んでしまうことも少なくありません。
シーシャの味はガムみたいなもので、吸う回数や頻度が増えるほど、味の持ちは悪くなってしまいます。人数分のシーシャがあれば、自分のシーシャは自分のペースで吸うことができますし、ゆっくり吸って美味しい時間を継続させることも可能です。
シーシャの吸える時間を正しく知ることで、シーシャタイムのおともも見つけやすいです。1時間半から2時間あれば映画や動画を観たり、読書をしたりもできるので、自分に合った過ごし方を見つけて、シーシャタイムをさらに楽しくしましょう。
当店、Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店では、シーシャ1本で1時間半から2時間程度楽しめるようにお作りしております。
最高のシーシャとマリアージュを楽しめるドリンク(アルコール・ノンアルコールの両方)もご用意しております。心斎橋・南船場にお立ち寄りの際は、ぜひ当店で贅沢な時間をお過ごしください。
また、シーシャについての豆知識は、店主のTwitterで発信しております。
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