シーシャのミックスのコツ|美味しい組み合わせの考え方を知ろう

シーシャはフレーバー同士を混ぜ合わせて味を作る、ミックスという醍醐味があります。しかし、「なにとなにを混ぜれば美味しくなるのかわからない」と思う方も多いです。

自宅シーシャはもちろん、お店でも美味しいシーシャを吸うためにも、ミックスのコツを覚えていきましょう。

シーシャのミックスのコツ:フルーツ編

シーシャには数多くのフルーツフレーバーがあり、みなさんの知っている果物ならほとんどすべての味が存在するといっても過言ではありません。フルーツフレーバーをミックスするコツは、次の3つです。

  • フルーツ同士を混ぜ合わせる
  • フルーツ+ミントを混ぜる
  • 同系色のフルーツを選ぶ

3つのコツを把握して、フルーティーな美味しいシーシャを吸いましょう。

フルーツ同士を混ぜ合わせる

フルーツ系のフレーバーは、フルーツ同士でミックスすることがおすすめです。フルーツ同士を混ぜることで、よりフルーティーな味わいを強く出すことができます。

たとえばピーチのフレーバーにライチを混ぜたり、ブルーベリーにラズベリーを混ぜたりなどです。すきなフルーツが複数あるなら、それらの中からミックスを考えてみてもよいかもしれませんね。

ただし、単純にフルーツ同士を混ぜたからといって、美味しくなるとは限りません。美味しくミックスするには、それぞれの味を正しく理解しておく必要があります。

フレーバーの味をしっかり理解するために、メインになりやすいフルーツフレーバーは、一度単品で吸っておくのもおすすめです。シーシャのフレーバーはミックスなしで美味しく吸えるものも多く、本場中東では混ぜることのほうが例外的なやり方です。

初めて購入したフレーバーは単品で吸ってみて、その後、味の感想からどのようなものを混ぜればさらに美味しくなるかを考えるのも、楽しみの1つかもしれませんね。

フルーツ+ミントを混ぜる

フルーツ系のシーシャをすっきりと吸いたいなら、フルーツにミントをプラスするミックスがおすすめです。ミントを入れることで清涼感を出すことができ、爽やかな味わいを楽しめます。

ミントの強さはお好みで選ぶことができ、清涼感を強くしたいならミントを強めに、少しさっぱりさせたいだけならミントは弱めにしておくとよいでしょう。

さっぱり系のシーシャではフルーツ+ミントの組み合わせは定番ですが、フルーツならなんでもミントと合わせて美味しくなるとは限りません。基本的には甘すぎるフルーツは、ミントとの相性はそれほどよくないと考えましょう。

ピーチやライチ、洋ナシなどの甘いフルーツならミントと合わせても問題ありませんが、バナナやいちごなどの甘すぎるものは、ミントとの相性はあまりよくありません。

甘すぎるものはミントではなく、他の甘いフルーツやバニラなどと混ぜ、甘い、甘酸っぱいフレーバーはミントと混ぜてもOKと考えましょう。

知っておきたいミントの味の強さ

ミントをミックスするときに覚えておきたいのが、ミントの味は全フレーバーの中でもトップクラスに強いということです。ミントもメーカーによって特徴が異なり、清涼感が強いものもあれば、弱いものもあります。

清涼感が強いものは味が強いイメージを持ちやすいですが、清涼感が弱いミントでも、ミントの葉っぱとしての味は強く残ります。

そのため、レモンとオレンジとミントのミックスを作ったとして、それぞれの分量を均等にしてしまうと、ミントの味が強すぎて、全体的に味がぼやけてしまう可能性が高いです。

ミントを効かせながらも美味しく吸いたいなら、上記の例ではレモンかオレンジをベースに置き、メインとなるフレーバーは4割から5割入れ、ミントの分量よりも多くなるように工夫しましょう。

ミントを使用する量は、2~3割が基本と考えるのがおすすめです。。ミントの味を強くしたい意図がない限りは、これ以上入れないようにしましょう。

メーカー別のミントの清涼感の強さの違い

ミントのフレーバーは多数のメーカーが販売していますが、その中でも代表的な3つをご紹介します。

メーカー Al Fakher PURE TOBACCO TRIFECTA
フレーバー名 ミント FML twice the ice(X)
味の分類 ミントの甘さと清涼感 甘さと強い清涼感 ケミカルさと強い清涼感
分量の目安 2~3割 1~2割 1~2割
Al Fakher

Al Fakherのミントは、国内でももっとも入手しやすいミントフレーバーです。高い温度に設定すると強い清涼感を出すことができますが、基本的にはナチュラルな清涼感と、ミントとしての甘さが特徴です。

Al Fakherのミントは、数あるミントフレーバーの中でも基準になるものです。そのため、まずはAl Fakherで試してみて、もっと清涼感がほしい場合は、別メーカーのものを購入してみるとよいでしょう。

Al Fakherのミントはミックスするのはもちろん、単品でも十分美味しく吸うことができます。単品では高い火力で清涼感を強く出したり、少し低めの温度でミントの葉っぱとしての味を楽しんだりと、温度変化による味の違いを楽しめます。

純粋にシーシャを「作る」という点においての技術力を試せるフレーバーでもあるため、興味のある方は一度単品で吸ってみてもよいでしょう。

PURE TOBACCO

PURE TOBACCOのFMLはRED、GREEN、BLUEの3種類があり、それぞれでミントの種類が異なります。清涼感を求めるならどれもおすすめですが、汎用性の高さで考えると、GREENがおすすめです。

FMLは強烈な清涼感が特徴であり、特に開封したばかりだと喉を刺すような清涼感を実現できます。まだ吸ったことがない人は1割程度で試してみて、問題なく吸えるようなら2割程度まで分量を増やすとよいでしょう。FMLは強い清涼感が最初に出て、その後ミントの甘みに切り替わる特徴を持っています。

TRIFECTA

TRIFECTAには、twice the iceとtwice the ice Xの2つの強いミントフレーバーがあります。それぞれ強い清涼感に加えて、ミントだけではないメンソール感も楽しめます。メンソールはキシリトールっぽさもあり、ややケミカルな味わいになる点が特徴です。

強い清涼感を求める人にはよいですが、味にやや癖があるため、注意しなければなりません。個人的なおすすめとしては、最初にFMLで純粋なミントの味の強い清涼感を試し、その後変化を楽しむという意味でtwice the ice(X)に挑戦してみるとよいでしょう。

TRIFECTAのフレーバーは刻みが細かいことも特徴です。刻みが細かい分、他のフレーバーよりも素早く熱が入るため、初心者でもミントの味や清涼感を出しやすいでしょう。

ただし、TRIFECTAのフレーバーだけが強く出てしまい、他のフレーバーに火が入らない状態を生む可能性もあります。そのため、味は出しやすいものの、ミックスした際にバランスを取るのが難しいフレーバーといえるでしょう。

アイスという選択肢

甘いフルーツにも清涼感がほしい場合は、ミントではなく、アイスのフレーバーを使うとよいでしょう。アイスは文字通り、氷のフレーバーであり、基本的にはほとんど無味で清涼感だけが出ます。

ミントと違ってハーブとしての葉っぱの味がないため、いちごやバナナなどの甘いフルーツと合わせても問題ありません。清涼感を足すことで、シャーベットのようなシーシャにすることもでき、ミントの葉っぱとしての味がしない分、よりクリアにフルーツの味を楽しむことができます。

同系色のフルーツを選ぶ

フルーツ同士でミックスする際のコツは、同系色のフルーツを選ぶことです。たとえば柑橘系なら黄色やオレンジ色をイメージする人が多いのではないでしょうか。

そのため、黄色やオレンジのフルーツをチョイスして柑橘系と混ぜてみるのがおすすめです。わかりやすくするなら、レモン×ゆずのように、柑橘系同士で混ぜると味のばらつきがなく、まとまりのある煙になるでしょう。

さらに例をあげるなら、ベリー系の場合は赤や紫のフルーツが多いです。そのため、ブルーベリーやストロベリー、ラズベリーなどを一緒にミックスすると、美味しい組み合わせになりやすいです。

色だけではなく、フルーツの産地で考えてみてもよいでしょう。たとえばマンゴーやパイナップル、バナナといった南国系のフルーツをミックスすれば、トロピカルな甘い味わいのシーシャを堪能できます。

自宅でシーシャを吸うときや、お店でオーダーする際には、同系色または同系統のフルーツを指定すると、より美味しく吸うことができますよ。

シーシャのミックスのコツ:スイーツ編

シーシャにはバニラやチョコレートなどの、スイーツ系のフレーバーもたくさんあります。スイーツ系のシーシャをミックスするコツとしては、次の3つがあげられます。

  • フルーツ+スイーツ
  • スイーツのみでミックス
  • 実際にあるスイーツで連想する

コツを把握して、美味しいスイーツシーシャを楽しみましょう。

フルーツ+スイーツ

スイーツ系のフレーバーは、フルーツと混ぜることでも美味しく吸えます。もっともシンプルな組み合わせは、フルーツ+バニラです。

バナナやメロンなどの甘いフルーツにバニラを混ぜるだけで、さらに甘みを引き立たせることができます。また、いちご+キャラメル、チョコレート+ラズベリーのように、バニラ以外でミックスすることも可能です。

スイーツのみでミックス

味の終着点をとにかく甘いに設定したいなら、スイーツ系のフレーバーのみでミックスするのもコツの1つです。たとえばバニラ+キャラメル+チョコレートのように、甘いフレーバーだけを使うことで、甘さ以外の不純物のない、ピュアなスイーツシーシャを吸うことができます。

もちろん、スイーツ系のフレーバーだけで組んだからといって、必ずしも味がまとまるわけではありません。主張の強いフレーバー同士を混ぜると味が喧嘩してしまう、可能性があります。そのため、全体のバランスを考えて、使用するフレーバー、および分量を調整する必要があります。

バニラやミルクは万能フレーバー

甘いシーシャを作るときに非常に便利なのが、バニラやミルクのフレーバーです。これらは他のスイーツ系と混ぜても喧嘩することなく、スムーズに馴染みます。また、緩衝材としての役割を果たし、「つなぎ」としても使えるでしょう。

スイーツ系のフレーバーで味が濃いものといえば、「チョコレート」と「コーヒー」があげられます。これら2つをミックスしても美味しいのですが、それぞれの強すぎる個性をぶつけることで、大味になってまとまらないことも少なくありません。

ここでバニラやミルクなど、「つなぎ」となるフレーバーを入れることで、それぞれの個性を優しく中和しつつ、味が分離しないようにまとめてくれる役割を果たすのです。

実際にあるスイーツで連想する

スイーツ系のシーシャならば、実際にあるスイーツから着想を得て、ミックスを考えてもよいでしょう。たとえばティラミスをイメージしてみましょう。

ティラミスはコーヒークリームとマスカルポーネチーズを使用したスイーツですので、それらにマッチするフレーバーを選ぶことがコツです。コーヒークリームはコーヒーのフレーバーを、マスカルポーネチーズの部分にはミルクのフレーバーが当てはまります。

さらにチーズらしい酸味を出したいなら、少しだけレモンのフレーバーを加えてもいいかもしれません。スイーツは現物として参考になるものが多いため、ケーキ屋さんやカフェで食べた味をヒントに、ミックスを考えてみましょう。

シーシャのミックスのコツ:スパイス編

フルーツやスイーツだけではなく、変わり種のフレーバーとしてスパイス系もあります。スパイス系をさらに細かく分類すると、シナモンやカルダモンなどのスパイス、ジャスミンやローズなどのフローラル・ハーブ系があります。それぞれどのような使い方をするのか、味の性質に合ったミックスのコツを知っていきましょう。

スパイス+フルーツ

スパイス系はそれだけで吸うと辛味が出やすかったり、吸いづらかったりすることが多いです。そのため、フルーツに混ぜて、アクセントとして使用するのがおすすめです。

シナモンならレモンやライムなどの柑橘系と、カルダモンなら柑橘系だけではなく、青みの強いマンゴーなどにミックスしてもよいでしょう。

他にはフレッシュなリンゴのフレーバーにシナモンをプラスするなど、ミックスの組み合わせはたくさんあります。スパイスはさまざまなフレーバーと混ぜることができ、可能性の幅いは広いです。

日本ではフルーツとスパイスの組み合わせは珍しく思うかもしれませんが、海外では普段の生活に取り入れられているものも多いです。ミックスの幅を広げるために、フルーツとスパイスがどのような組み合わせで食べ物として使用されているのか、調べてみるのもよいでしょう。

フローラル・ハーブ+フルーツ

ジャスミンやローズなどのフローラル・ハーブ系のフレーバーも、フルーツとミックスしてアクセントで使うのがおすすめです。

ジャスミンならピーチやプラムなどの、甘ざっぱりなフレーバーを使うとよいでしょう。ローズならブルーベリーやラズベリーなど、ベリー系トミックスすることがおすすめです。

スパイス+スイーツで海外のお菓子風に

スパイス系フレーバーは、スイーツ系でミックスするのもおすすめです。たとえばバニラにシナモンをミックスすると、シナモンクッキーのような味わいになります。

コーヒーにカルダモンを足すことで、カルダモンコーヒーのフレーバーを再現することも可能です。実際にシーシャのフレーバーでは、カルダモンコーヒー味が存在します。ミックスのアイデアを考える方法として、既存のミックスフレーバーを参考にするのもよいでしょう。

また、ミルクティーにシナモンのフレーバーを混ぜるとチャイのような味を作ることもでき、スパイスとスイーツは意外にも相性のよいものが多いです。シナモンとミルクティーだけでもチャイ風味のシーシャは作れますが、ジンジャーやカルダモンなど、他のスパイスも足して、より本格的な味を作ることもできます。

番外編のダブルアップル

伝統的なシーシャフレーバーとして、ダブルアップルというものがあります。ダブルアップルはその名称から赤リンゴと青リンゴのミックスフレーバーと思う方も多いですが、実際はフルーツの味ではありません。

ダブルアップルはアニスとリコリスという2つのハーブをミックスしたフレーバーです。アニスの甘さが赤リンゴ、リコリスの酸味が青リンゴを表現しているとされ、フルーツ系のフレーバーではありません。フルーツ系フレーバーと間違われることが多いため、購入する際には注意しましょう。

ダブルアップルは単品でも十分美味しく吸えるフレーバーであり、熱管理によってさまざまな味を表現できます。アニスの甘さとリコリスの酸味が出る温度は異なり、調整次第で自分のすきな味に寄せられる点も魅力でしょう。

ただし、ダブルアップルは非常に吸いごたえがあるフレーバーのため、初心者にはあまりおすすめできません。また、シーシャパイプやホースなど、器材にも香りが残りやすく、専用台で提供しているお店も多いです。

器材に香りが残ることを業界用語で「ゴースティング」と呼びます。ダブルアップルはゴースティングしやすいため、自宅で試す場合は専用台を作るとよいでしょう。

イメージと異なるアールグレイ

シーシャにはアールグレイのフレーバーがありますが、実際に吸ってみるとイメージと異なると感じる人は多いかもしれません。シーシャのアールグレイは香りが強く、茶葉というよりもスパイスのような味がするものが多いです。

同じスパイス系では、カルダモンと属性が近いといえるでしょう。アールグレイは分量を増やすほど、さらにスパイス感が強くなるため、フルーツと混ぜて使いたい場合は、2割程度に減らすことがおすすめです。

単品で吸うという選択肢も

シーシャを吸い慣れている人なら、いくつかのフレーバーをミックスして吸うというのが当たり前になっているかもしれません。長時間飽きずに吸うにはミックスしておくことがおすすめですが、ミックスなしで単品で吸う選択肢もあることは覚えておきましょう。

単品で吸うメリットとしては、フレーバー本来の味がわかりやすいことや、味の強さ、温度による味の変化を理解できる点にあります。ミックスの精度を上げたいならば、初めて使用するフレーバーは単品で吸っておき、味の詳細を把握しておくことがおすすめです。

シーシャのフレーバーの多くは、実は単品で吸うことを想定された味になっています。本場中東ではミックスなしで吸うのが基本ですし、時には単品で楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

シーシャのミックスはシンプルに考えるのが重要なコツ

多彩なフレーバーがあるシーシャは、ミックスが最大の醍醐味です。しかし、なんでも混ぜればよいわけではなく、美味しくなる組み合わせにはある程度の法則があります。

美味しいシーシャを作るには、ミックスはシンプルに考えるのが重要なコツです。当店、Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店では、シンプルなミックスでも美味しく吸えるシーシャをご提供しております。

心斎橋・南船場にお立ち寄りの際は、ぜひご来店くださいませ。また、新町や本町エリアにも隣接しております。詳細なマップは、下記リンクをご参考ください。

当店へのアクセス|お店周辺の地図と各線からの所要時間

なお、シーシャについての豆知識は、店主のTwitterで発信しております。

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