シーシャ屋をオープンしてから半年間の記録|売上が軌道に乗るまで

Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店を5月9日にグランドオープンしてから、半年が経過しました。日々の売上を記録し、新規とリピーターの割合を集計し、今日は売上がよかったな、今日はよかったな。今月はあんまりだったな。今月はよかった!

そんなことを繰り返しているうちに、早いもので半年です。この半年間で作ったシーシャの数は1,000本を超えていて、それだけ多くのお客様にご来店いただいていることを、心の底からありがたく思います。

お客さんあってこそのシーシャ屋。これはシーシャ屋に限らず、どんな商売でも同じことではないでしょうか。半年が経過して、ようやく売上が軌道に乗ってきました。この半年でどのようなことがあったのか、簡単にではありますが、書き記していきたいと思います。

シーシャとはどんなもの?基礎知識と当店のコンセプト

オープンラッシュの4~5月

Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店は4月24日にプレオープンし、5月9日にグランドオープンを迎えました。プレオープン当日には、オープンのお祝いでたくさんの人が来店していただきました。

ありがたいことに、初日から新規のお客様も1組ご来店いただき、初日は上々に終了。4月はプレオープン日に来れなかった方に続々と来てもらったので、数日ながらもそれなりの売上でした。

5月に入ってもお祝いに来てくれる人、立ち上げ当初の応援のために通ってくれる人、そしてゴールデンウイークの大型連休でさまざまな新規のお客様。売上のブーストとなる要因がたくさんあり、4~5月の売上はいい調子でした。

梅雨に悩まされた7~8月

5月は上々、続く6月7月もこの調子で思った矢先に、梅雨で一気にペースダウン。近くの店舗の人も来ていただき、南船場がどんなエリアか、改めて市場調査。

「南船場ねー。俺5年やってるけど、全然わからん。まじで予測できん。とりあえず、雨には弱い」

いろんな方に聞きましたが、口をそろえて言うのが予測できないということ。そして雨の時期は客足が鈍るということ。基本的に雨の日は飲食店は客足が鈍りやすい。それはわかっていたことでしたが、お客様が来ない日は本当にどうしていいかわからず、本当にこのままで大丈夫なのかと思い悩む日々が続きます。

幸いにも終日ノーゲストの日はなかったものの、1組だけ、1人だけという日も珍しくありません。1日の売上に一喜一憂するのはよくないとわかってはいるものの、売上が低いとどうしても暗い気持ちになってしまいます。

どれだけ暇とはいえ、来てくれているお客様のシーシャには手を抜かない。美味しいは当然で、楽しかったと思って帰ってもらいたい。その気持ちを胸に頑張る日々。売上こそ振るわなかったものの、どうにかぎりぎり黒字で着地。

ほっと胸をなでおろすものの、これではいけないと今後に向けての対策を考え、悶々とする日々が続きました。

集客に向けてやったこと

お店が暇だったからといって、ただだらだらシーシャを吸って1日を終えていたわけではありません。集客に向けていろいろと動き、できることはなんでもやるの精神でさまざまな取り組みをおこないました。

まずSNS。主にInstagramですね。インスタのフィード投稿だけではなく、リール動画の作成を積極的に。試行錯誤を繰り返した結果、リール動画の最高再生回数は2022年の11月時点で1.3万回です。

これ、結構すごくないですか!しかも凝って作った動画じゃなくて、めちゃくちゃ適当に作ったシーシャの作り方動画なんです。その後、いろんなおしゃれ動画を作ってみたんですが、いいやつで3,000回再生くらい。

インスタわからん。ってなりまして、インスタも精力的に続けつつ、TikTokやYouTubeにも手を広げてみました。TikTokは煙がNGということで、YouTubeをちょこちょこやってます。集客につながってるかわからんけど。

LAGOSのシーシャ」で調べてもらえると、当店のYouTubeチャンネル見つかりますので、興味ある方はぜひ。

あとはチラシ作って、周辺にポスティングしたり、看板が少しでも目立つようにポップを取り付けてみたり。いろいろやってみた結果、お店への注目度は多少上がって、通りすがりのお客様もちらほらと来ていただけるようになりました。
ちなみにシーシャについての豆知識は、店主のTwitterで発信しており、意外にもTwitter見てきましたって人、実は多いんですよね。

意外と伸びなかった8~9月

8月と9月はともに売上が微妙で、ぎりぎり黒字ではあるものの、正直結構きつかったです。特に8月。お盆休みで一気に売れるかと思っていたものの、まさかの大爆死。普通に平日のほうが人来るやん。ってくらいに。

そして9月もいまいち売上が伸びず、このままではいけないという思いだけが加速する日々。しかし、9月の後半には少し息を吹き返し、よく来てくれる常連勢に新たな顔ぶれが。ここから、たくさんのお客様に来てもらえるようになります。

過去最高売上の10月

9月の後半から増えた常連の方々、そして新たに来てくれた新規のお客様。さまざまな人のおかげで、ようやく売上が軌道に乗っていきます。特に10月は1日の最高売上と、月間の最高売上の両方を更新した月であり、この日ばかりは心地よい疲れと、なんともいえない達成感を得ました。

オープンからおよそ半年で、ようやく波に乗ってきたかという感じですね。SNSなりGoogleなり、効果が出るまでは中長期的な目線で考えなければなりません。

各種SNSの空中戦の効果はすぐには出ないとわかっていながらも焦り、しかし、それが実を結んだことが実感できた10月でもありました。

この半年でなにをしてきたか

結果、この半年でなにをしてきたかといえば、来てくれたお客様の最高の時間を作るために、誠心誠意シーシャを作ること。基本的にはこれだけです。シーシャ屋を含め、飲食業はリピーター業だと思います。

新規で来ていただいたお客様に、いかに次回来店してもらえるか。シーシャ屋である以上、美味しくシーシャを作る。たくさんのお客様に再来店してもらうには、本当にそれしかやることはないのではないでしょうか。

もちろん、新規集客のためにSNSを頑張ったり、少しでも認知度を上げる工夫はしました。でも、それはあくまで空中戦であり、本当に大事なのは来てもらったお客様に満足してもらうこと。もう一度来たいと思ってもらえるように、最高の時間を作り出すこと。それに尽きます。

当店の業態はシーシャカフェ&バー。カフェ利用はもちろん、お酒を飲みながらシーシャを吸うバー利用の方もいらっしゃいます。でも、当店はあくまでもシーシャ屋であり、飲み屋ではありません。そのため、お酒で売上を出しているわけではなく、たくさんシーシャを作り、それでお金をいただいています。

なにが言いたいかというと、毎日シーシャを作り、お客様に喜んでもらう。その日々の連続が、いまに繋がっています。これからシーシャ屋さんを始めようと思う人も、もしかしたらいるかもしれません。

シーシャ屋さんはあくまでもシーシャを作るのが本業であって、お酒で単価を稼いでという仕事ではありません。シーシャと真剣に向き合うこと、お客様と真剣に向き合うこと。それが一番大切であることは、この半年で身に染みて実感しました。

さて、半年の記録もここでおしまいです。読んでくれている方に伝えたいのは、なによりもご来店いただいている皆様のおかげで、お店を継続することができ、今日も皆様に美味しいシーシャを提供できているということです。

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