若者を中心に人気を集めているシーシャ(水たばこ)。シーシャや水たばこという言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
シーシャのことを理解するには、紙たばことはどのような違いがあるのかを知っておく必要があります。まだシーシャを体験したことがない人は、「シーシャもたばこでしょ?」、「紙たばこを昔吸ったことがあるけれど、全然美味しくなかったし、シーシャも無理かも」といった疑問を持っているかもしれません。
しかし、最初にお伝えしておくと、シーシャと紙たばこはまったくの別物です。どのような違いがあるのかを知り、シーシャならではの魅力を理解していきましょう。
シーシャのフレーバーはたばこの葉っぱを使っている
まず覚えておきたいポイントとして、シーシャで使用されるフレーバーはたばこの葉っぱを原料としているということです。たばこの葉っぱを使用しているため、分類では喫煙具となり、20歳未満は吸うことができません。
お店では年齢確認のために身分証明書の提示を求められますので、シーシャカフェやシーシャバーに行く際には必ず携帯しておきましょう。
しかし、たばこの葉っぱが原料とはいえ、シーシャの味はたばことは別物です。たばこの葉っぱを使用しているのに紙たばこと違うのはなぜなのか。さらに詳しく見ていきましょう。
たばこの葉っぱを洗って香料をつけている
シーシャと紙たばこの最大の違いは、味にあります。たばこにもさまざまなフレーバーがありますが、シーシャはそれ以上に多彩なフレーバーを持ち、たばことは異なる味わいを楽しむことができます。
シーシャで使用されるフレーバーはたばこの葉っぱを洗い、さまざまな香料に漬け込んだものです。そのため、味もたばこの葉っぱとしての味ではなく、フルーツやスイーツ、スパイスなどのさまざまな香料の味を楽しむことができます。
フルーツ系 | スイーツ系 | スパイス系 |
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上記の味はごく一部であり、他にもさまざまなフレーバーが存在します。最近ではブルーベリーやメンソールなどのカプセルが入ったたばこも販売されていますが、味わいはそれとも異なります。
シーシャはたばこ臭さはまったくなく、純粋なフレーバーの味を楽しむことができるため、本物のフルーツやスイーツなどを食べている感覚で吸えるのも、シーシャならではの魅力でしょう。
ニコチンやタールを軽減して吸える
シーシャのフレーバーは製造段階でたばこの葉っぱを洗っているため、この時点でニコチンやタールが軽減されています。パッケージ表記ではタールは0であり、ニコチンは50gに対して0.05%です。
さらにシーシャは煙を水にくぐらせてから吸うため、水溶性のニコチンはさらに軽減されます。微量のニコチンはあるものの、タールはほとんど気にせず吸える点も、シーシャならではの特徴といえます。
シーシャと紙たばこはどちらが害がある?
たばこの葉っぱを使用している以上、シーシャにも害はあります。シーシャはまだまだ歴史が浅いため、紙たばこと比較した際の健康被害については、詳細な研究はなされていません。そのため、一概にどちらがからだに害があると言い切れるものではないことは覚えておきましょう。
シーシャの特徴として煙の多さや喫煙時間の長さがあげられます。大量の煙を吐き出すことや、1回の喫煙時間が1時間半から2時間と長いことから、ニコチンの吸収量は紙たばこよりも多いのではないかといわれることもあります。
しかし、たばこのようにタールを多く摂取するものではありませんし、シーシャを吸う頻度はそれほど多くない人がほとんどでしょう。
週に1回や月に1回など、たまにシーシャを吸う分には、それほど気にする必要はないように思います。ニコチンは依存性を含む物質ではありますが、シーシャを毎日吸っている筆者でも、どうしてもシーシャが吸いたくて我慢できないといった、禁断症状のようなものはまったくありません。
対して紙たばこの喫煙者はたばこが吸えないとイライラしてしまったり、集中力を欠いたりする人が多いのではないでしょうか。シーシャはリラックスするためのツールであるため、我慢できないから吸うといった類のものではありません。
一度吸ったらやめられないということもありませんし、興味のある方はぜひ一度トライしてみることをおすすめします。
ニコチン・タールフリーのフレーバーも
シーシャを吸ってみたいけど、ニコチンなどの有害物質がどうしても気になるという方は、ニコチンやタールがフリーのフレーバーに挑戦してみてはいかがでしょうか?
シーシャのフレーバーはたばこの葉っぱを原料とするものだけではなく、フルーツやサトウキビなど、たばこを使用しないフレーバーも存在します。
ニコチンやタールがフリーのフレーバーなら、たばこを吸ったときに起きる、いわゆるヤニクラといった症状もありません。通常のフレーバーよりも味は限定されてしまいますが、それでも多種多様なフレーバーが存在しますので、気になる方はぜひこちらをお試しください。
当店、Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店では、ニコチン・タールフリーのフレーバーも数多く取り揃えております。
シーシャに挑戦しようか迷っている方は、ぜひ当店にお越しくださいませ。
シーシャと紙たばこの楽しみ方の違い
シーシャと紙たばこでは、そもそも楽しみ方が大きく異なります。これは味の違いはもちろん、吸い方による違いも関係します。
喫煙者の方にとっては、シーシャがたばこと違う吸い方であるというのは、驚くポイントかもしれませんね。なぜシーシャは紙たばこと異なる吸い方をするのか、これは楽しみ方の違いが大きく関係しています。
シーシャは深呼吸をするように吸う
シーシャの吸い方のポイントを簡単に解説すると、次の通りです。
- ゆっくりと深呼吸するように吸う
- 煙を肺に戻さない
- 吸い終わりと同時に口を大きく開けてゆっくり吐き出す
いわゆるたばこの吸い方は、短く吸って煙を肺に戻し、ふーっと吐き出すことが一般的ではないでしょうか。対してシーシャの場合は、吸った煙を肺には戻さず、そのまますべて吐き出します。
これはシーシャと紙たばこで喫煙の目的が異なることが理由です。紙たばこの場合は、ニコチン摂取を目的に喫煙するため、より効率的にニコチンを吸収するために、煙を肺に戻します。
肺は大きな器官であるため、肺に戻すことで煙を粘膜から吸収し、効率的にニコチンを摂取できるということです。
シーシャの場合はニコチン摂取が目的ではなく、フレーバーの香りを楽しむことが喫煙の目的です。そのため、効率的にニコチンを摂取する、いわゆるたばこ吸いは必要ありません。
むしろ、煙を肺に戻したり、溜めたりすると味を感じづらくなってしまい、シーシャの楽しみが損なわれてしまいます。シーシャは煙に味がついているため、たくさんの煙を目の前に吐き出し、いかに空間に滞留させるかがポイントです。
味を感じることのない肺に煙を残してしまうと、本来の味をロストしてしまい、十分に味を感じられなくなります。感覚的には煙をからだに入れることが目的ではなく、目の前でくゆらせて味の余韻を楽しむことが、シーシャの正しい吸い方といえます。
シーシャは緩やかな時間を楽しむ
紙たばこは1本の喫煙時間が約5分程度ですが、シーシャは1時間半から2時間程度の長時間楽しむことができます。シーシャを吸っている間にはさまざまなことができ、緩やかな時間を楽しめるのもシーシャならではの魅力です。
たとえば、シーシャを吸いながら読書をしたり、映画鑑賞をしたりするのもよいでしょう。お店ではスマホでゲームをしている人もいますし、パソコン作業をしながらシーシャを吸っている方もいます。
また、友人や恋人と一緒に来て、楽しくおしゃべりしながらシーシャタイムを楽しむ方も多いです。シーシャの味に集中して、ぼんやりとしながら過ごすのもまた、極上の時間といえます。
シーシャは1本の喫煙時間が長いため、その時間を有効活用して作業をしたり、忙しい日々の休憩時間としてのんびり過ごすなど、さまざまなシーンのおともになる嗜好品です。
自分好みの味にカスタマイズできる
シーシャは単一のフレーバーを楽しむだけではなく、複数のフレーバーをミックスして味を作ることができます。たとえば、リンゴにレモンを加えてさっぱりした味を楽しんだり、さらにミントを追加して清涼感をプラスするなど、組み合わせ次第で無限に味は広がります。
ヘビーユーザーになると、毎日のようにシーシャ屋さんに通うという人もいますが、ミックス次第で味に無限の変化をつけられることも、飽きずに楽しめる理由の1つかもしれません。
オーダーの際に自分で美味しくなりそうなミックスを考えるのも楽しいですし、信頼できるスタッフがいるなら、気分だけ伝えてお任せで作ってもらうのもよいでしょう。
同じフレーバーでも使い方次第で表情が一気に変わる点も、シーシャならではの魅力です。ミックスの楽しさや作り手にも吸い手にもあるため、探求心の強い人は特にハマってしまう可能性が高いですね。
作り方や味の出し方はお店によって違う
シーシャを楽しむポイントとして、さまざまなお店に行ってみることがあげられます。お店によってシーシャの作り方は異なり、味の出し方や煙の強さ、ミックスのセンスなども異なります。
シーシャを作るには一定の技術が必要であり、同じフレーバーを使用したとしても、作り手の技量によって味は大きく変わります。どこで吸っても同じというものではないため、さまざまなお店をめぐって行きつけを探すのも楽しみの1つといえるでしょう。
イメージとしては、シーシャ屋さんは飲食店に近いのではないでしょうか。ひとくちに飲食店といっても、提供する料理の質や系統はお店によって異なりますし、シェフの技量もお店ごとに違います。
シーシャ屋さんにも同じことがいえ、美味しいお店もあれば、そうでもないお店も存在します。お店ごとに内装やコンセプトも異なるため、少人数で行くならこのお店、大人数で行くならこのお店といったように、シーンによって使い分けることもおすすめです。
シーシャはアラビア語の呼び方
日本では水たばことも呼ばれることがあるシーシャですが、この「シーシャ」という呼び方はそもそもアラビア語での呼称です。水たばこは日本でシーシャを表現するために作られた造語であり、たばこという呼び名から敬遠している人もいるのではないでしょうか。
シーシャはたばこの葉っぱを原料としたフレーバーを使用しているため、喫煙具に相当するものではありますが、たばことは味や楽しみ方が大きく異なります。
実際にお客さんに伺っても、非喫煙者の方が多く、たばこは吸わないけれどシーシャは大好きという人も数多くいらっしゃいます。非喫煙者でもチャレンジしやすい点もシーシャの魅力であり、知れば知るほど楽しみは広がります。
ちなみに、シーシャは中東発祥のものであり、世界各国に広がっています。地域によって呼び方は異なり、中東ではシーシャだけではなく、ナルギレやアルギーラと呼ばれたり、アメリカではフーカやフッカーと呼ばれることもあります。
シーシャの発祥や歴史について気になる方は、下記記事を参考にしてみてください。
シーシャと紙たばこの違いはたくさんある
シーシャは水たばこと呼ばれるものの、紙たばことは異なる特徴をたくさん持っています。紙たばことは味が違うだけではなく、吸い方や楽しみ方も異なり、さらには自分好みにフレーバーをミックスして味を作ることも可能です。
たばこ臭さとは無縁であるため、非喫煙者の方にも人気があり、たばこを吸ったことがないという人でも気軽にチャレンジしていただけます。
当店、Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店は御堂筋心斎橋駅の3番出口から徒歩5分の場所にございますので、ご興味のある方はぜひお気軽にご来店くださいませ。
なお、シーシャについての豆知識は、店主のTwitterで発信しております。シーシャに興味を持たれた方は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
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