シーシャ人口の増加にともない、お店だけではなく自宅でもシーシャを楽しむ人は増えています。家シーシャには、いつでも吸える、リラックスした環境で吸えるなど、さまざまな魅力があります。
しかし、一方で家だとお店ほど煙や味が出ない、作り方を教えてもらっても上手くいかないとお悩みの方も多いでしょう。
今回は家シーシャのクオリティを上げるために、シーシャ作りにおけるミスとはなにか、またその解決方法について解説していきます。
家シーシャで上手くできない人は多い
シーシャは作る工程だけ見ると、それほど複雑なものではありません。そのため、誰でも簡単に作れると思いがちですが、実はそうではないのです。シーシャを上手に作るには、適切な方法、適切な火力を覚える必要があり、お店レベルに作るには至難の業といえます。
しかし、理論を正しく理解し、経験を積むことで誰でもレベルアップは目指せます。まずはシーシャ作りにおいてどのようなミスがあるのか、この点から知っていきましょう。
フレーバーの量が適切ではない
シーシャのフレーバーをどれくらい使用するかで悩む人は多いですが、フレーバーの量は使用するボウルによって変動します。そのため、一概に何グラムが正解というものではなく、使っているボウルに合わせて分量を調整しなければなりません。
ボウルに対してフレーバーが少なすぎると、熱源との距離が遠くなるため、なかなか味や煙が出てくれません。また、フレーバーに火が入ってから燃えつきるまでの時間も短いため、最大値の味が薄くなり、持ち時間も短くなるでしょう。
反対にフレーバーを入れ過ぎると、表面が焦げやすくなり、量が多いのに持ち時間が短くなる場合もあります。また、使用するフレーバーによっては熱が通りづらいことから、キック感や喉へのイガイガが出続け、最初から吸いづらいということもあるでしょう。
フレーバーは多すぎても、少なすぎてもよくありません。ボウルごとに最適な分量があるため、これを意識してシーシャを作りましょう。
火力が適切ではない
シーシャは火力によって煙や味のバランスが決まります。そのため、不適切な火力で作ってしまうと、味や煙が全然出なかったり、強すぎて吸えなかったりすることもあります。
火力が弱すぎると、フレーバーに十分に熱が行きわたりません。火力不足だと味と煙が乗ってこず、そのままじりじりと燃えていき、不完全燃焼のまま終わってしまうこともあるでしょう。また、いつまでもフレーバーの生の部分を吸い続けることになるため、必要以上にキック感が出たり、吸うのがしんどくなってしまうこともあります。
火力が強すぎると、フレーバーがすぐに焦げてしまいます。焦げた味がするだけではなく、フレーバーが焼き切れてしまい、いわゆる味が飛ぶという現象が起きてしまいます。アルミの上に直接炭を置く、直置きという方法では、あえて焦がして作ることも可能です。
しかし、これは直置きならではの作り方であり、ヒートマネジメントシステムを使用した際に用いるべきではありません。基本的には焦がさず作るが美味しいシーシャにしていくポイントであるため、火力が高くなりすぎないように注意する必要があります。
水や穴の重さが適切ではない
シーシャパイプ、つまりシーシャ本体に入れる水の量は、パイプごとに適切な分量が決まっています。水が少なくて吸い心地軽すぎるとすかすかして吸いづらく、味を引き出すのが難しくなります。反対に水が多すぎて吸い心地が重すぎると、適切な強さで吸い切ることができず、熱が通らないまま終わってしまうこともあります。
吸い心地の抵抗を決める要素としては、水の量だけではなく、ボウルにはったアルミに開ける穴の数や大きさもあげられます。穴は多すぎるとすかすかに、少なすぎると空気が通りきらず熱がたまってしまうため、それぞれ適正量を見極める必要があります。
家シーシャにおける失敗の解決策を知ろう
シーシャ作りにおいて失敗するポイントをいくつかあげましたが、これらは工夫次第で解決できます。家シーシャでの失敗を繰り返さないためにも、どのような方法で解決できるのかを知っていきましょう。
フレーバーの量はボウルの大きさで考える
フレーバーの最適量はボウルによって異なるため、ボウルに合わせた分量を考える必要があります。ボウルによって必要なグラム数は違うものの、基本的にはアルミに当たらないぎりぎりの高さが適正量です。
もちろん、少しだけアルミに当てて作るという方法もありますが、アルミに当てると味が素早く濃く出やすい分、火との距離が近くなるため、焦げやすいというリスクがあります。
そのため、初級編としてはアルミに当たらないぎりぎりを適正量と考え、フレーバーの盛る量を工夫してみましょう。スケールなどでグラム数をはかって盛ってもよいですが、アルミとの距離を考えるなら、まずは目分量で盛り、視覚的にどれくらいの分量がよいのかを覚えることがおすすめです。
火力は炭のサイズで考える
使用するボウル、およびヒートマネジメントシステムによって、どれくらいの炭が必要かは異なります。しかし、多くの場合で炭を3つ焼けば、たいていのセッティングには対応できます。
シーシャ用の炭にはキューブとフラットの2種類があり、キューブのほうが大きく火力が高いです。キューブは火力が高く、フラットより大きい分、熱持ちもよいですが、反面小回りがきかず、調整が難しくなります。
初心者なら小回りのきくフラット炭がおすすめであり、フラット3個がシーシャの作成時に必要な炭の量と覚えておいてもよいでしょう。
また、炭を乗せてからはしばらく放置し、蒸らしの時間を取ることも大切です。まずはフラット炭を縦置きで3点配置し、炭を乗せてから5~6分程度で吸います。
この時点で煙が全然出ていない場合は、炭を1つ横倒しにし、数分待ってそれでも完成しない場合は、さらにもう1つ横倒しにするなど、段階的に熱量を上げて作ると、適切なポイントに当てやすくなるでしょう。
水や穴の重さは吸って確認する
パイプに入れる水の量や穴の数は、吸って確認することが大切です。パイプに水を入れた後は、吸い口から直接、あるいはハンドルとホースをつなぎ、空吸いしてみましょう。この時点で軽すぎる場合は、水を少し足して調整します。
穴の重さも、ボウルを裏から直接吸ってみることで確認できます。まずは少なめに穴を開け、途中で裏から吸ってみましょう。このとき、抵抗が強すぎる場合は、もう少し穴を開け、また裏から吸って確認します。
最後に最終確認として、ボウルをパイプにセットし、ヒートマネジメントシステムを乗せた状態でも空吸いしてみることがおすすめです。最終的な重さはパイプの水の量とアルミの穴の大きさ、数の両方で決まるため、両方を同時に確認し、微調整を行っていきます。
吸ったときの味を確認しよう
家シーシャでは正解を誰かに確認してもらうことができないため、「どこまで温度を上げればいいのか」、「味と煙は出ているけれど、これで本当に合っているのだろうか」と不安になることも多いでしょう。
シーシャはフレーバーごとに最適解が違うため、一概な正解はありません。しかし、美味しく吸えるポイントはある程度共通しており、これを判断する指標が「吸っている段階で味がしているか」です。
シーシャは吐き出す煙に味がついており、煙を吐くときに味を感じやすいです。ただ、しっかりと熱を加え、フレーバーから味が出ている場合は、吸っている段階と吐いているときの両方で味を感じることができます。
わかりやすいポイントとしては、吸い出し時点で吸っている最中に味がするかであり、吸いと吐きの両方で味を感じられる熱量がどこかを覚えていくと、上達スピードも上がるでしょう。
家シーシャは失敗を繰り返して上手くなる
シーシャ作りは見た目よりも難しいものであり、最初から上手に作るのは至難の業です。そのため、家シーシャは失敗しても当然であり、むしろ失敗を繰り返し、試行錯誤しながら取り組むことで上手くなるといえます。
現在お店で活躍している有名なシーシャプレイヤーも、最初は同じ道を通っており、誰しも最初は初心者です。シーシャは目に見えない要素も多いため、難しい部分がたくさんありますが、試行回数が多いほど、上達スピードが速いというのは事実です。
失敗してもめげずに何度も取り組み、どうして失敗したのか、原因を考え、トライ&エラーを繰り返すことが大切といえるでしょう。
当店、Shisha Cafe & Bar LAGOS心斎橋・南船場店では、家シーシャに関するお悩みや相談をいつでも受け付けております。
シーシャ作りについて疑問のある方は、ぜひ当店までお越しくださいませ。美味しいシーシャを吸いながら、シーシャについてのんびりお話しましょう。
なお、シーシャについての豆知識は、店主のTwitterで発信しております。
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